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現代は、高度に発達した情報化社会と言え、その基盤をなしているのがテレビ・ラジオ・携帯電話・パソコンなどの急速な普及です。これらの器械、および送電線からはたえず電磁波が生じており、まさにわれわれは電磁波の真っ只中で生活しているのです。
従来、人体に悪影響を及ぼす電磁波としては、紫外線・X線・ガンマ線が知られており、これらは遺伝子に直接損傷を与え、発癌作用があることが医学的に証明されており、法律で厳しく被爆線量が制限、管理されています。
一方、日常生活中に存在する電磁波は、電波・光(可視光線)が中心で、人体には有害性はないと考えられてきました。しかし、最近送電線近くの住民に健康障害が多発するとの報告や、動物実験で高強度の電波を投与すると脳内ホルモンの異常、免疫機能の低下を生じることが分かりました。されに、家電製品や、電線・街灯などに近づくと激しい頭痛・胸苦・嘔吐・めまいなどの症状が出現し、それから離れると改善する電磁波過敏症の人が増加しており、にわかに電磁波障害に対する関心が高まってきています。
日常に存在する電磁波の人体への影響の調査、研究は非常に難しく、現在各国でさかんに行われているが、確立した結論は出ていません。
したがって、われわれが今とるべき対策としては、第一に電磁波障害の存在を認識し、より新しい情報に注意を払うこと、第二に定期健診を必ず受けて健康状態をチェックすること、第三に電磁波過敏症の人はその原因と思われる器械をつきとめてそれから遠ざかる工夫をすることです。
現代社会では電磁波の少ない環境で生活することは不可能であり、今後さらなる研究・対策が急務と言えます。
(筑西市協和商工会会報誌「あじさいメール18号」掲載)
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