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禁煙治療最前線
協和中央病院 内科部長 玉野雅裕     



  タバコは、肺癌、慢性閉塞性肺疾患、心血管疾患の、最大の危険因子の一つと言われており、全世界レベルで禁煙運動が活発化しております。しかし、禁煙を成功させることはなかなか容易ではありません。その原因は、(1)タバコに含まれるニコチンによって作り出されるニコチン依存 (2)それまでタバコを吸っていた状況になると急にタバコがほしくなる心理的依存 の2つによります。そこで、必ず成功する禁煙の方法について説明します。
 まず第一に、ニコチン依存に対して、皮膚に1日1枚貼るだけで血液中のニコチン濃度が適度に維持されるニコチン製剤を使うことです。これにより、タバコを吸わなくても、頭痛・イライラ・だるさ・落ち着かないなどの禁断症状が起こにくくなります。通常ニコチン含有量の多い製剤から始めて、3段階にわけて徐々に投与量を減らしていく方法がとられ、約8週間で治療が終了します。
 しかし、ニコチン製剤だけでは、禁煙は成功しません。第二に必要となるのが心理的依存に対する対策です。タバコがほしくなった時にそれを回避するには、日常生活の工夫が必要です。冷たい水やお茶を飲む、痛み刺激で気をまぎらわす(ボールペンなどで掌を押すなど)、歯ブラシを利用する(くわえる、噛むなど)からだをたえず動かす、深呼吸する、宴会や煙の多い場所をさける、野菜を食べる(イライラを抑える作用がある)、趣味に没頭する、など自分にあった方法を選んで実践して下さい。
 以上の2つの方法は、最初の2週間が重要で、この期間を乗り越えれば必ず禁煙は達成できます。病気のリスクが下がり、まわりの人も喜び、お金も貯まります。ぜひ、実行して下さい。詳しくは、医師にご相談下さい。


(筑西市協和商工会会報「あじさいメール 17号」掲載)







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