視察様子
回答部課
厚生労働省医薬局食品保健部監視安全課
 
平成14年1月17日県食肉公社等視察
       後感じたこと)

 ■ BSE原因究明のために牧場段階で、死亡牛及び疑わしい牛の検査をやるべきではないか?

農水省において、と畜場に出荷される前に牧場で死んだいわゆる「斃死牛」のうち、生後24ヶ月以上の牛を全頭についてBSEの検査をする方針を固めたとのこと(1月6日毎日新聞報道)酪農側の協力を求めて、2月中にも実施する予定とのこと。対象となる牛は約7万5000頭と推計されている。


 ■ BSEの動物感染実験などは行っていないのか?

農水省の所轄である独立行政法人農業技術研究機構において、平成13年度補正予算によって、BSEの感染、発症気候の解明、早期生前診断法の開発等を行うための動物衛生高度研究施設を整備する予定。(*) 

(*)本年9月の我が国第1号となる牛海綿状脳症(BSE)患畜の発見に続き、現在まで3頭の患畜が発見されたところである。このような情勢の中で、試験研究としては、牛等の動物に異常プリオン蛋白質を人為的に感染させることにより、@正常プリオン蛋白質の異常化機構の解明、A異常プリオンの高精度検出法の開発、BBSE関連生体マーカーの検索、等BSE発症機構の解明や早期生前診断法の開発等の研究を加速化することが急務となっている。
 このため、独立行政法人農業技術研究機構において、国内外の産学官連携のもと、これらの諸問題の解決に向けた研究を集中的に行うことが不可欠となっていることから、緊急にP3レベルの研究施設の整備を行うこととする。


 ■ 牛を生かしたままでBSEの検査ができるような方法はないのか?

東北大学の北本哲之教授らは、人のプリオン・タンパク質を作り出す遺伝子を組み込んだマウスの開発に成功し、このマウスを使用することによって生きた牛の脊髄液を採取するだけでBSEの検査ができる可能性があることを発表した。(12月17日朝日新聞報道)早ければ、2年後には実用化される。
また、帯広畜産大学品川森一教授らのグループは、異常型プリオン・タンパクだけに結合する特殊な抗体(モノクローナル抗体)の作成に成功した。(12月31日東京新聞報道)この抗体を利用して、BSEの新しい診断法が開発される可能性が出てきた。


平成14年1月17日の県食肉公社視察後疑問に感じたことを            
厚生労働省医薬局食品保健部監視安全課に問い合わせたものです。


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