平成24年度継続教育研修:認知症看護
認知症とは、いったん正常に発達した認知機能が、能の後天的および慢性的障害により持続的に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたした状態であり意識障害がない状態のことを言う。認知症の治療としては、薬物治療と非薬物治療がある。認知症治療薬は、進行を遅らせるものであり治癒は見込めない。
非薬物治療には、
・環境調整(本人の安心できる環境をつくり、心身のリラックスと生命の維持に働きかける)
・園芸療法(土を触ることにより心身のリラックスをはかる)
・音楽療法(音楽を通して心身のリラックスをはかる)
・リアリティオリエンテーション(カレンダーや場所の確認などを行い見当識に働きかける)
・バリテーション(本人の経験している世界を受け入れる)
・回想法(その人の人生を共感・受容することで感情の安定や記憶の活性化を図る)
などがあげられる。
認知症の治療は、非薬物治療が主となってくる。
認知症患者との関わり方として、「認知症を持ちながら老年期を生きる人」としての理解を含め、生活障害を最小限にし、本来持っている能力を最大限にひきだすことが重要だと学んだ。 |