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研修・学会の報告-病院中堅職員接遇研修会に参加

期 間 平成24年11月15日(木)・16日(金)
場 所 朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター(新潟県新潟市)
参加者 薬剤科 舟橋由香子
研修内容

医療におけるIT化の推進が叫ばれて久しい。医療IT化の代表として、電子カルテ、オーダリングシステムが挙げられるが、基礎的な医学・医療知識と、IT知識の両方を兼ね備えた人材が未だ十分とは言えない。利便性を高めるためにどうすればいいのか、蓄積した情報をどう生かしていけばいいのか。同じような悩みを抱えている医療人は他にもいるはずではないか。昨年、医療情報技師という資格があることを知り、解決の糸口になるのでは、との思いから受験、合格が叶った。さらに、昨年11月15・16日、その母体となる医療情報学会学術大会に参加したことで、問題が山積するものの、それを克服しながら発展していく新しい分野だと痛感した。

演題は、IT推進化の行政側、システムを提供する側(ベンダー)、医療従事者側(薬剤、放射線、検査など)の視点から、また、医療安全、周産期医療、救急医療、地域連携の分野別視点に立ったものなど多岐に渡り、様々な取り組みが成されていることを改めて知った。細かい内容については簡潔に述べ難いので割愛する。一言で言うなら、標準的な仕様が定められていない分野も多い、ということは、施設を超えて情報共有するまでの道程は決して安穏ではないという印象だった。

私は薬剤師だが、かねてから、どうすれば大量の情報の中から必要なものを迅速に取り出し、活用できるのか、常に頭を悩ませてきた。勿論、一人一人の経験的な知識がものを言うときもあるが、薬に限らず医療情報を『誰でも均一な品質で取り出すことができる(情報の共有化)』環境は、結果的に患者様にとって有益となると信じている。

面白いもので、同じ資格を取る人は、やはり同じ思考回路(同じ志)を持っているようだ。今回の学術大会で、薬剤師と医療情報技師の両資格を持った先生方と交流することが出来た。この機会に薬剤師・医療情報技師会(HIT-Pharmacist)を正式に立ち上げることとなり、メーリングリストで各施設の取り組みやトラブル事例の解消法について、現在も活発に意見交換がなされている。

今回の学会参加で得られた物は多い。重要なのは、IT化の目的を見失わないよう、医療従事者一人一人が意識することだと感じる。すなわち、アプローチの仕方は様々であっても、最終的に患者様の負担を軽減し、安全を確保するという一言に尽きるのではないだろうか。  

 

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