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期 間 |
平成24年11月17日(土) |
場 所 |
港区 笹川記念会館 |
参加者 |
診療情報管理室 係長 飯田一実 |
研修内容 |
講演T:「診療情報管理士としての死亡診断書へのかかわり」
死亡診断書は、診断名の不明確な病態等が記載されているこが多いことから、平成19年度から死亡診断書の精度向上を目的とした研究が始まっており、研究の一環として310病院から提供された死亡診断書と退院時要約の傷病名のICDコードの不一致や、死亡診断書に書かれる原死因の精度に影響を及ぼす要因として、原疾患の記載なし、病原体記載なし、記載法不適切、内容に矛盾あり、詳細な記載なし等が問題点として見つかったことから、医療機関内で死亡診断書の監査・点検する体制や、死亡診断書の傷病名は、国へのデータ提出であることの周知徹底する必要が求められている。
講演U:「医療の可視化 〜クリニカル・インディケーターを中心に 〜」
講演Uでは、国立病院機構における臨床評価指標(クリニカル・インディケーター)事業について説明がありました。
国立病院機構では、2008年度までは、26項目の評価を行ってきたが、2010年より、ガイドラインに基づいた70項目の指標を作成し病院の実名入りで結果を公表した。また、他医療機関がこれらの指標を利用できることも期待して、指標計測マニュアルも同時に公表を開始した。指標作成においては、定義が何よりも重要となり、その結果から、それぞれの病院が分析結果に注目し、その内容を検証し、必要に応じて診療内容を改善していくことが重要となる。
シンポジウム:「診療情報の可視化にいかに取り組んでいるのか」
シンポジウムでは、北里大学病院、飯塚病院附属有隣病院、 藤枝市立総合病院の診療情報の取り組み方の報告である。北里大では、「経営情報連携システム」を使用し、経営分析情報、医事統計情報、手術室分析情報、診療プロセス分析情報を各部署が担当し統計表の作成を行なっている。藤枝市立総合病院や有隣病院では、入退院患者数、1日平均患者数、診療担単価、特定入院料、手術・麻酔件数等をグラフ化し報告している。
今回の研修会で診療情報管理士の重要性を再認識させられました。死亡診断書については、医師の協力が必要不可欠であるため、精度向上までに時間が必要と思われます。臨床評価指標や診療情報については、正確なデータの抽出結果を見えるかたちで作成し報告することが必要と思いますので、この研修で学んだことを業務に役立てたいと思います。
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