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研修・学会の報告-病院中堅職員接遇研修会に参加

期 間 平成24年6月29日(金)〜7月1日(日)
場 所 国立京都国際会館
参加者 副院長・内科部長 玉野雅裕
内容

ポスターセッションにて学会発表

演題「COPDに対する3大参耆剤の臨床的有効性の解析」

目的=COPDに補中益気湯、十全大補湯、人参養栄湯を投与し、臨床的有効性が得られた症例を後ろ向きに解析することで、各参耆剤の臨床適応症状について評価した。方法:GOLD分類2期20例、3期16例、4期4例の計40例のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)を対象とした。全例男性、平均年齢72.2歳±6.7歳である。これらの症例は、吸入療法や内服療法等の西洋医学的療法を受けているにも係わらず、全身倦怠、食欲不振、体重低下、息切れ、咳・痰、皮膚や体の乾燥感、不眠、カゼの罹り易さなどの臨床症状が改善されなかった症例である。各症例に、上記のCOPD症状を改善すべく、西洋医学的療法に加えて、随証投与で3大参耆剤(補中益気湯12例、人参養栄湯19例、十全大補湯9例)が投与された6投与4ヶ月後には、各症例で訴えていた臨床症状が少なくとも3個以上改善された。臨床症状は、VASスコアーによって10段階評価し、治療前・後で検討。更にWBC、RBC、HT、Hb、PLT、血清ALB値、NK細胞活性も同時に測定した。治療前・後の統計学的検討は、F検定で分散を検討後、Student-PairedT検定を行なって検討した。結果:全身倦怠、食欲不振、体重低下、息切れカゼの罹り易さは、3大参耆剤投与後には、いずれの場合も改善した。(P<0.05、P<0.01)皮膚や体の乾燥感は、十全大補湯と人参養栄湯で改善した。(P<0.05、Pく0.01)咳・疾と不眠は人参養栄湯のみで改善した。(P<0.01)検査値では、血清ALB値とNK細胞活性が3大参耆剤投与後に増加した。(P<0.05、P<0.01)考察と結論:3大参耆剤は、西洋医学的治療によって改善し得ないCOPDに伴う諸症状を改善するが、咳・痰、皮膚と体の乾燥感、不眠がある時には人参養栄湯が特に有効と考えられる。どの方剤も食欲を改善することで全身状態を回復し、免疫を増強する作用があると推察される。

 

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