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「症例検討会」・「第9回研究発表会」を、平成25年2月22日(金)に協和中央病院4階講堂にて開催しました。
今回は、様々な職種から6題の発表がありました。また、参加人数も120人を超え、職員の興味の高さが伺え、盛会のうちに終了しました。


演題1『終末期医療に関わる家族へのアンケート調査を行って

演者 協和南病院  藤田 二美子
高橋裕子 梶川美輝 斉藤直美 大関和徳 大貫央

【はじめに】
近年、我が国では高齢者人口の急激な増加に伴い、死亡者数が増加している。当院においてもここ数年、入院患者の高齢化、重度化が進んでおり、死亡患者数や終末期の状態にある患者が増えている。そこで、医療を受ける側の患者家族の終末期医療の捉え方や、何が重要な要素であると認識し、どのような治療内容や医療環境を望んでいるのかを知る必要性を感じた。今回、65歳以上の患者の家族にアンケート調査を行い、当院における終末期ケアの現状を明らかにし、今後の看護、介護に役立てたいと考えた。
【研究方法】
アンケート調査
【結果・考察】
個人が病気の状況に合わせ事前にどのような治療を受けるのか、治療を中止するか等の意思表明(リビング・ウィル)があったケースは少ない。治療方針については、急性期病院での積極的治療を望むよりも、当院でできる範囲の点滴や酸素療法を望む回答が一番多い。
終末期の状態について医師から説明を受けても、治療内容やその意味、回復の可能性等を判断しにくく、その後の対応を決定する場合、精神的負担が大きい。また、相談する場が必ずしも保証されていない。残された時間を家族で心ゆくまで過ごしたいとの希望も多く、個室等を含めた施設整備、面会時間の見直し、家族と過ごす時間が課題となった。
【まとめ】
高齢者の終末期という死生観や人生観をもふくむ課題に対しては、異なる意見や見方があってしかるべきである。しかし、こうした調査研究を積み重ね、現状の問題点を明らかにし、より良い医療の提供に結びつけていきたい。

演題2 『院内ディケアの今後の取り組み』

アンケート調査より
演者 認知症対策委員会 北2階病棟 塚澤 弘美

認知症対策委員会では、認知症や高齢により生活のリズムを崩し、心身活動に影響を与えている患者を対象に院内ディケアを実施している。目的としては、院内ディケアを通じて心身活動を高め、寝たきりを予防することや、看護業務の効率化を目指すなど様々である。
院内ディケアを実施していることで、どのような効果を病棟スタッフが感じたかを知り、今後の取り組みを検討したいと考え、アンケート調査に協力していただいた。その結果をここに報告する。

演題3 『QOL向上を目指し、経口摂取訓練を実施した一例』

演者 協和中央病院 リハビリテーション科  鈴木 綾
 
森佐和子 横塚梨枝 早坂仁志

平成24年10月に脳出血を発症し、意識レベル低下、高次脳機能障害、嚥下障害を呈した症例に対し、QOL向上を目指した経口訓練を実施した。本症例は入院初期より胃瘻造設予定であり、経口のみでの栄養確保が困難な状態であったが、覚醒レベルの改善に伴い直接的な嚥下訓練の実施が可能となった。
初期評価時は覚醒レベルU桁と低下みられ、口腔内汚染・乾燥が著明に認められた。また、舌運動の拙劣さ、速度低下により送り込み動作が困難となっていた。口腔機能低下に加え、嚥下反射惹起遅延もみられ、嚥下までに1分を要していた。その他、腹圧が高まりにくいことによる喀出力の低下、経口摂取への意欲低下も大きな問題となっていた。 プログラムとして、刺激入力より開始し、覚醒レベルの安定に伴いゼリー、トロミ水の嚥下訓練を開始した。最終評価時には覚醒レベルT桁と概ね安定し、リハビリ時間の延長も図れた。口腔内汚染・乾燥の減少、口腔機能改善による送り込み動作改善、嚥下反射惹起時間の短縮、腹圧が高まりやすくなったことによる喀出力向上がみられ、また、リハビリ時に水分の要求もみられるようになった。直接的な訓練を実施するまでには、病棟での離床の促しや口腔ケア、PTやOTによる座位訓練など他職種の協力・連携が不可欠であった。嚥下機能の改善には口腔内の状態管理や身体機能、心理面などの相互作用が重要であり、また、少量であっても経口から摂取することが患者様のQOL向上・満足感につながるのではないかと考える。

演題4 『がん在宅医療支援連携活動報告』

演者 新館2階病棟  折井 真由美
外来   土田 智子

がんと診断された患者・家族(以下対象者)に対し安心した療養生活、治療が受けられる様に医師・看護師・医療ソーシャルワーカー(以下MSWと表記)が連携し、継続的な支援ができるよう2008年にがん在宅医療支援連携を立ち上げ活動してきました。
今回2009年12月から2012年12月までの活動内容、アンケート結果を報告します。

演題5 『抗菌薬の適正使用を目指して』

―アンチバイオグラムを当院にどう取り入れていくか―
演者 協和中央病院 薬剤科 舟橋 由香子
川田 敏雄

細菌感染症は進行が早く、早期の治療開始が重要なことから、個々の症例について原因病原菌の確定を待つ時間的猶予はない。したがって、各医師が病状や身体・臨床検査所見などから原因菌を推定し、抗菌薬を選択する、いわゆる「経験的治療」を行わざるを得ない。患者個人については、治療が奏功し、治癒することで問題が解決するが、院内感染、特に多剤耐性菌を生み出さないようにするためには、医療機関ごとに何らかの形で取り組んでいく必要がある。古くから、院内での耐性菌発現コントロールは医療業界で問題になっているが、それに対する明確な答えは未だ見いだせない。
実は、抗菌薬の使用状況によって、各施設で検出される病原菌の薬剤感受性パターンが異なる。そこで、米国臨床検査標準協会(CLSI)で確立された標準的な手法を参照し、各施設固有のアンチバイオグラム(施設で検出された主な細菌の薬剤感受性率をまとめた一覧表)を作成・活用する大規模病院が増えてきている。
中小規模の病院における情報は十分に集積していないが、アンチバイオグラムは、「経験的治療」を行う上で、治療に有効な抗菌薬選択はもちろんのこと、耐性菌出現予防策として期待できる。その足がかりとして、半年間の検出データを元に、院内感染対策委員会で当院固有のアンチバイオグラム作成を試みた。
今回の発表は、その存在を院内に予め周知し、今後の活用を目指して同委員会で問題点の議論に必要な情報を提供することを目的とする。

演題6  『当院における臨床経験』

協和中央病院 外科医長 降旗 正

1、化学療法・放射線治療によりCRとなったStageWb食道癌の一例
2、外科手術業績(検査・特殊処置)




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