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 平成21年6月19日(金)協和中央病院4階講堂において、恒貴会教育委員会主催による「第6回 恒貴会 研究発表会」を開催しました。今回の研究発表会は、協和南病院・協和ヘルシーセンター・北1階病棟・医療福祉支援相談室・大和クリニックから発表がありました。
 この研究発表会は、恒貴会に勤務する職員の能力の開発と向上を図り、安全で良質な医療と介護サービスを地域社会に提供し、貢献することを目的として行なっています。さまざまな部門から業務上で問題になっていることや改善が必要なことを研究しその対応策を検討し実践していくことが、業務改善につながると考えます。

【研究発表】

演題1 
『身体拘束解除に向けての取り組み』 〜3枚のチェック表を作成して〜

演者:協和南病院 介護福祉士 高松知代
共同演者:梶川美輝・酒寄幸江・竹内則子・西村恵美

 身体拘束廃止委員会では、不必要な身体拘束(以下拘束とする)を減らす努力をしてきた。しかし、拘束解除の基準が他の職員には十分に理解されず、拘束委員との間で認識の差がみられた。そこで新たに、身体拘束アセスメント表、経過観察評価表、解除チェック表を作成し活用した結果、拘束を解除できた事例があるのでここに報告する。

演題2 『褥瘡をどう改善するか』 〜OWTを施行した考察〜

演者:協和ヘルシーセンター 看護師 幸田小夜子
共同演者:稲葉智美

 当施設は入所定員96床、通所定員30名の医療機関併設型の介護老人保健施設である。
介護老人保健施設における医療は施設基本料金の中に含まれており、いままでは利用希望者にかかる医療コストが大きい場合はどうしても敬遠しがちになってしまうという問題があった。しかし、当施設は医療機関併設型ということもあり、医療依存度の高い利用希望者も多く、低コストで効果のある医療が提供できないかを模索してきた。
今回は褥瘡のある利用者に対し、その治療を当施設の委員会で検討し、「開放性ウェットドレッシング療法(以後OpenWT)」を取り入れた事例を報告する。

 

演題3 『プラークコントロールレコードを使用した口腔ケア』

演者:北1階病棟 看護師 稲葉佳世子
共同演者:田中万純

口腔ケアが誤嚥性肺炎や人工呼吸器関連性肺炎、菌血症などのリスクを低下させることや、嚥下障害のある患者のリハビリテーションとの関連性が強いことは良く知られている。北1階病棟では1日3回口腔ケアを実施している。しかし、口腔ケアを行っていても歯肉の炎症や口臭、口腔内乾燥が改善されていない患者がいる。そのことは患者個々の状態によっても異なるが、ケアが効果的に行えていないということが考えられた。今まで口腔ケアの必要性は理解できていたが、効果的に行えているかは検証したことは無かった。今回、5種類の異なる方法で5人の患者を対象にケアを行い各評価を行った。また、口腔ケアへのスタッフの意識調査をアンケートを通して行い口腔ケアの実態把握にも取り組んだ。
 ここにそれらの結果・今後の課題を報告する。

演題4  『当院における亜急性期入院医療管理料Tの未来を探る』 
                       〜MSWの視点で考えること〜

演者:医療福祉支援相談室 高島知子
共同演者:上田直子・日野知美・木村能理子・青柳利之
 

 当院では、平成16年より亜急性期入院医療管理料T(以下 在宅支援病室と略す)の届出を行い、全てのケースに対し、主治医や他職種と連携しながら在宅復帰支援に取り組んでいる。
 在宅支援病室を開設した当初は、13対1看護基準であったが、今年5月より急性期医療の充実と、地域における救急要請への対応を更に強化するため、10対1看護基準となったことに伴い、在宅支援病室も将来を見据えた機能と役割が求められてきている。
 今回は、私たちが関わってきた在宅支援病室の運営マニュアルや実績を紹介しながら、今後2次救急を担う医療機関の中で、在宅支援病室が果たして行かなければならない機能と役割を、医療ソーシャルワーカーの視点で探求する。

演題5 『在宅における開放性ウェットドレッシング療法』

演者:大和クリニック 看護師 谷島紀美代
共同演者:加賀谷裕子・小林美奈・仁平輝子・大久保裕子

 当クリニックは筑西市、桜川市を中心に24時間体制の在宅医療を行っている。
在宅医療では、患者の生活基盤(住環境、介護力など)を整備する必要があるが、高齢化社会に伴い、介護者の高齢化、健康問題を抱えている介護者の増加など在宅医療を支える介護者の負担が大きくなっている。
また、ADL低下、栄養状態の悪化などを契機に褥瘡が発生し、その治療に難渋することが多いのも在宅医療の現状である。
医療・介護施設と異なり、在宅医療における褥瘡治療では、介護者の協力が必要であるが、介護者の負担を考えると、労力を要する褥創治療は困難である。
褥瘡治療の労力を軽減し、かつ有効性も高いと言われている開放性ウエットドレッシング療法(Open Wet-dressing Therapy 以下OWT)について、当クリニックの使用経験を報告する。




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