平成20年3月14日(金) 協和中央病院4階講堂にて、協和中央病院と県西総合病院合同主催による「リスクマネジメント研修会」を開催致しました。
協和中央病院と県西総合病院が互いに医療安全について学び、地域レベルで安全安心な医療サービスを提供するために始まった勉強会も6回目を迎え、今回は医療リスクマネジメント研修の一環として、聖路加国際病院 医療安全管理室 セーフティマネジャー 寺井美峰子先生をお招きし、特別講演「病院におけるセーフティマネジメントの取り組み―医療安全管理委員会の活動から―」について学びました。医療安全の推進にあたり、聖路加国際病院における組織と取り組みについて事例を交えながらご講演下さいました。
・医療安全推進のための組織と取り組み
医療安全管理体制図(独立した医療安全管理部門がある場合)
*1 【 医療安全管理室(医療安全管理部門) 】
医療安全対策室長(医療安全管理委員会の長(兼任))
医療安全管理者(専任/兼任)
医療安全推進担当者(兼任)
その他スタッフ(専任/兼任)
・セーフティマネジメント委員会
*部署・部門を支援し、院内全体を視野に入れ、システムの改善や変更を検討する
*必要な調整を行い、必要時牽引し、監視する
・医療安全リーダー会議
*各部門・部署での医療における安全管理の推進
*リスクマネジメント委員会(医療安全管理室)と連携し、各部門や部署における安全対策を
円滑に進めるための討議を行なう
・医療安全小委員会
*研修医を対象とした医療安全の対策検討
*研修医のインシデント、アクシデント分析
*医療安全教育の方法検討と実施
※情報収集・・・院内:報告制度(インシデント・アクシデント報告)
院外:厚生労働省、医療機能評価機構、医薬品機構、職能団体、報道
※分析・・・統計:収集データの統計・解析
※評価・・・モニタリングと評価の仕組みをしっかり構築する
・医療安全のための院内教育
院外の医療事故情報を活用して院内の再発防止、安全対策を促進する。
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