小林真樹(北1階病棟看護師)
 
エンゼルケアが時代とともに変化しているという事を学んだ。2001年の「エンゼルメイク研究会」の見直しを行う前は、詰め物をしたり、顎や手首を固定したり、着物を逆合わせ・たて結びにしたりすることが主流であったが、現在のエンゼルメイクは家族がその姿を見て「苦しそうで辛そう」と感じてしまわないようにバンドで固定しない方法や詰め物をしても見えないように工夫をしたりして、少しでも家族の希望に添うようにしていくという事を学びました。
 フィジカルアセスメントは、五感を用いて的確に観察・判断することが大切であり、また知識も必要であることを学んだ。知識は自分のペースで確実に経験を積むことでついてくるものということを学びました。あせらず、少しずつ経験を積むことで知識もついて、正確な判断ができる様になるので少しずつ知識をつけていきたいです。
 今回の研究では、エンゼルケアとフィジカルアセスメントの基礎を学ぶことができました。基礎を基に患者様一人ひとりに合った看護を提供できるようにしていく事が必要だと学びました。今回の学びを今後たくさん生かしていきたいです。

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今村沙織(新館2階病棟看護師)
 エンゼルケアについては、死後の処置についてさまざまな事を学ぶ事ができました。患者さんがお亡くなりになった際には親族の方にとっては大切な家族との別れになるため、家族・患者さんの尊厳を守ってエンゼルケアを行うことが大切であり、場合によって家族の方に一緒に参加していただくというような事も有効なケア。患者さん本人にも、化粧をしたり、身だしなみとして和服・パジャマ等、以前のその人らしく、患者さん本人にかわって整えさせていただくのだと、改めて実感しました。また、看護師による不適切なエンゼンルケアにより、死後変化によるトラブル、特に帰院後3時間頃になると様々なトラブルを起こしてしまう事があることをほとんど知りませんでした。エンゼルケアを行う際には看護師の適切で、丁寧な関わりが大切だと実感しました。今後このような場面になった際には、今回学んだ事を臨床に活かしていけたらと思います。
 フィジカルアセスメントでは、なぜそうなるのか根拠から考え、今どういった状況に患者さんがあるのか、考えることが大切だということを思いました。そのためにはその疾患、薬、注意点等知識がなくてはいけないため、今後勉強していくべき事がまだまだあるため、日々自己学習を継続していく必要があると感じました。
 

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山田綾香(新館2階病棟看護師)
 今回の研修では、エンゼルケアとフィジカルアセスメントについて勉強してきました。
 エンゼルケアは、医療行為による侵襲や病状などによって失われた生前の面影を可能な限り取り戻すための顔の造作を整える作業や保清を含んだケア(化粧や全身のケア)を死亡確認後看護師又は家族が行っています。死亡確認後看護師は患者さんにかわって身だしなみを整えたり、外見の変化をできるだけためないように、生前のその人らしさを引き出すケアをしていますが、亡くなられた患者さんの家族にとってはこれまでの患者さんの苦労を労い、最後の時に患者さんにしてあげたいことをしてあげる大切な時間なので、家族が望むならエンゼルケアを家族と一緒に行うことが大切であると学びました。また、亡くなられて時間が経つとさまざまな死後変化(腐敗・乾燥・硬直・顔色の変化)などが目視されますが、家族はご遺体の変化に直面することは初めてなので、予測されるご遺体の変化については十分説明や身体状態に応じた処置の選択が大切であることを学びました。
 フィジカルアセスメントでは、患者さんから得られる身体の情報をすべて把握することで、患者さんの身体・心理状態をアセスメントしていく必要があることや自分が持っている知識・技術から、患者さんの状態を加えて、個別性を考える力を身につけることが大切であることを学びました。
 臨床では、患者さんは教科書や参考書のように、常に同じ条件にあてはまることはできない事が多くあるのでこれから様々な患者様と関わりながら知識・技術を身につけていきたいと思います。また、疾患に対する処置だけでは患者さんの訴えに対応できないので、症状ひとつに対して、どう関わればいいのかを学んでいき、少しずつ個別性のある看護を展開できるようになっていきたいです。
最初は「わからない」「できない」ことが多くあるかもしれませんが、自分のペースで経験を積んでいき、研修で学んだことを活かしていきたいです。

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鈴木仁実(新館3階病棟看護師)
 今回の研修では、エンゼルケア・フィジカルアセスメントの2つについて受講させて頂きました。
 エンゼルケアについての講習では、患者様にとってのエンゼルケアとは、@ご遺体の神聖さが尊重される事 A患者様が望む身体状況に近づける事 の2つによって患者の尊厳を守るということを学びました。そのため、従来行われてきた鼻の詰め物、手を組む・死化粧、着物の逆さ合わせなどを行ってきたのに対し、近年は患者とその家族の意向を尊重し、患者自身が望むエンゼルケアを行うために、一般的に行われてきた処置は、現代では必ず行わなければならない処置ではないということを学びました。また、死後に患者様に起こる変化を学びました。その中でも死後直後からすぐに出現する症状から死後数時間たってから起こる様々な変化があることを学びました。それに対し病院では死亡しエンゼルケアを行うことで患者に対しての仕事が終わるのに対し、家族はその後の変化に直面するため、死後に起こる変化を予測しながらケアを行っていきたいと考えました。
 フィジカルアセスメントでは、患者の身体状態を五感を用いて的確に観察・判断することが定義であることを学びました。一般的な正常値・異常値は目安であり、必ずしも正常値から逸脱していても異常とはいえないということを知りました。そのため、患者の既往歴を知った上でのアセスメントを行って必要性を理解しました。フィジカルアセスメントには五感の活用が大切であり、そのためには豊富な知識・技術が必要であるということを学びました。患者の個別性を考えながらアセスメントを行っていきたいと考えました。

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森直子(新館3階病棟看護師)
 
「エンゼルケアについて」研修に参加してきました。これまで病棟に配属になり、何件かの死後の処置に遭遇しています。昨日まで会話をしていた患者さんが急変し亡くなり、とてもショックを受け、新人として処置・ケアも未熟で、なにもできなさと悲しさで涙があふれ、辛さを覚えています。病棟の先輩看護師の方と、エンゼルケアをともに行い、どのように行うのかを少しずつであるが学んでいます。まだまだ家族の心理面での関わりは今後の課題です。
 死後の変化は予測が可能である。身体症状の変化を見越したエンゼルケアや状況に応じた処置の選択・家族への退院指導・コミュニケーションを図ることが大切です。今後働く上で、エンゼルケアに関わる可能性もあります。学んだことを活かしていきたいと思いました。

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