山田綾香(新館2階病棟看護師)
今回の研修では、エンゼルケアとフィジカルアセスメントについて勉強してきました。
エンゼルケアは、医療行為による侵襲や病状などによって失われた生前の面影を可能な限り取り戻すための顔の造作を整える作業や保清を含んだケア(化粧や全身のケア)を死亡確認後看護師又は家族が行っています。死亡確認後看護師は患者さんにかわって身だしなみを整えたり、外見の変化をできるだけためないように、生前のその人らしさを引き出すケアをしていますが、亡くなられた患者さんの家族にとってはこれまでの患者さんの苦労を労い、最後の時に患者さんにしてあげたいことをしてあげる大切な時間なので、家族が望むならエンゼルケアを家族と一緒に行うことが大切であると学びました。また、亡くなられて時間が経つとさまざまな死後変化(腐敗・乾燥・硬直・顔色の変化)などが目視されますが、家族はご遺体の変化に直面することは初めてなので、予測されるご遺体の変化については十分説明や身体状態に応じた処置の選択が大切であることを学びました。
フィジカルアセスメントでは、患者さんから得られる身体の情報をすべて把握することで、患者さんの身体・心理状態をアセスメントしていく必要があることや自分が持っている知識・技術から、患者さんの状態を加えて、個別性を考える力を身につけることが大切であることを学びました。
臨床では、患者さんは教科書や参考書のように、常に同じ条件にあてはまることはできない事が多くあるのでこれから様々な患者様と関わりながら知識・技術を身につけていきたいと思います。また、疾患に対する処置だけでは患者さんの訴えに対応できないので、症状ひとつに対して、どう関わればいいのかを学んでいき、少しずつ個別性のある看護を展開できるようになっていきたいです。
最初は「わからない」「できない」ことが多くあるかもしれませんが、自分のペースで経験を積んでいき、研修で学んだことを活かしていきたいです。
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