協和中央病院 看護部 仁平洋美
 十月八日より三日間神戸開催の日本病院学会に参加。「グローバル社会と医療」というテーマでシンポジュームは、医療の役割は国境を越えた技術の交流,医療貢献,就労の確保、国際交流のあり方を考える前進の一歩の時期。世界交流を重要な基点と捉え,日本の医療が積極的に諸外国とのつながりを持つことが、今後の医療発展に大きな変化を与える鍵になっている。日本は医療産業,高度先進医療をリードしており,外国人の診療を積極的に推進していく方針での医療展開が重要であるということであった。
 一般演題の研究発表や事例検討は他施設での努力内容又は結果発表であった。自分の問題を解決するよいヒントとなるきっかけにもできた。学会の参加は学びの深いものとなり良い勉強になった。また神戸の夜景に癒され気分転換を図れたより良い三日間でした。

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協和中央病院 医療安全管理室 高野直江
日本病院学会に、3名で参加させていただきましたので、それぞれの担当分野の情報を収集するために分かれて演題を聞き、私は、主に医療安全・リスクマネージメントに関するテーマを聞きました。
1)指差し呼称のトレーニングについて
指差し呼称のトレーニングについては、方法の統一が図られその有用性が図られている。そのため、当院でも方法を統一し導入時にデモンストレーションを行い実施されているが、指差し呼称をより充実させるためには職員だけではなく、患者(皆さん)にもより積極的に参加してもらうトレーニングを行なって行く必要があると感じた。今後は患者・地域の皆さんと一緒に名前確認があたりまえに出来るようにしていきたいと感じた。
2)転倒のリスクを回避するために
転倒のリスクを回避するために(転倒事故とナースコール調査から)転倒事故発生時間と時間別ナースコール回数・離床センサーからのコール件数を調査したところ、結果は、食事時間前後、就寝前、起床時間帯にコールが集中するため、早めのトイレ誘導が有効であるとの結果だ。以前から同様の対策やその他いろいろな対策をとっているが、それでも転倒による事故は院内でも発生しているのが現状である。人はだれでも排泄は最後まで自分一人で行いたいと思うのが当然である、その思いを大切にしながら患者・家族の方へのよりいっそうのご理解・ご協力をえて、一緒に転倒転落事故防止に取り組んで行きたいと思う。

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恒貴会事務局 飯泉 茂徳
今回の学会のメインテーマは「グローバル社会と医療」でした。
シンポジウムでは社会のグローバル化が進む中、医療界においても「メディカル・ツーリズム」(医療観光)といった新しい活動が生まれており、グローバル社会における医療の役割は、今後ますます変化・発展していき、その中で日本の役割を考えなければいけないとの討議が行なわれた。また特別講演の中では厚生労働省保険局医療課長から「日本の医療の展望」と言うテーマの中で次回の2012年診療報酬改定では、(1)慢性期入院医療、(2)在宅医療、訪問看護・リハビリテーション、(3)ドラッグラグ、デバイスラグ、などが焦点になるという見通しが示され、今後の医療の方向性等を再認識でき、当院としての今後の役割等を考える上で大変勉強になった。また、身近な問題としては一般演題の中で他医療機関の発表を聞くことができ、当院が今後取り組まなければならない課題が明確になり、業務改善や自己のモチベーション向上に繋がる大変有意義な学会でした。

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