協和中央病院 事務部 深谷郁雄
成20年11月22日、23日の2日間、第50回全日本病院学会東京大会に参加してきました。初めての学会ということで、様々な演題や講演を聴講しましたが、特に印象に残った演題について述べたいと思います。
○一般演題 施設設備管理/環境
「当院における地球環境への取り組み」
この病院は、2004年より環境省によるプロジェクト「環境大福帳」のモデル病院として環境問題に取り組んでおり、その活動内容について発表がありました。
当初は、職員一人一人の環境問題への意識が十分に高まらないため、様々な取り組みを実施したそうです。エコ情報をグループウェアや掲示板にて配信したり、環境コンテストに参加したり、クールビズの励行などを実践した結果、職員の意識の向上が図れたそうです。
参考になったのは、暖房温度を21度に設定していることです。21度という設定に少々驚きを感じましたが、この温度設定を患者様にも事情を説明して守っていただいていることにも驚きました。当院でも可能な場所で実践していきたいと思います。
「電気料削減の為デマンド監視を導入」
この病院では、昨年度よりデマンド監視システムを導入し、最大需要電力の低減を試みたそうです。空調システムは、冷温水によるセントラル方式を採用しており、デマンドが超過しそうになると担当者の携帯電話に通知され、担当者がチラーや冷温水機器を数分間停止させて、デマンドを抑えるようにしているそうです。結果として、契約電力を34kw低減することができたそうです。
当院でもデマンド監視および運転制御まで行うシステムを採用していますが、各方面からの要望で当初設定した運転制御率を随時変更しているため、デマンド制御を行える場所が少なくなっているのが現状です。病院など不特定多数の方が出入りする場所において、デマンドを維持していくことの難しさを改めて思い知らされました。
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