協和中央病院 看護部 塚澤弘美

 当院では、認知症や高齢者で入院により生活のリズムを崩し、入院生活に支障をきたしている患者様を対象に体操やゲーム、レクリエーション、簡単な作業活動を行う院内ディケアの取り組みを行っています。院内ディケアを開始してから、間もなく1年が経過し、1日6〜10名程度の参加があります。その取り組みの有用性を探求しようと独自に効果判定シートを作成しました。シートをもとに振り返りを行った結果、睡眠障害が改善され自宅退院の経過をたどったケースについて11月22・23日に「全日本病院学会 東京大会」にて、発表させていただきました。取り組んでいる日数や時間など同じような取り組みを行っている病院から質問がありました。また、現時点ではほとんど参加がない点滴施行中の患者様の対応について質問があり、今後院内ディケアへの参加を検討していく必要があるのではないかと思っています。
 これから更に認知症の方の割合も増えてくると思われますが、継続して活動して行けるようスタッフ共々精進し、より有効な認知症ケアを目指して行きたいと思います。

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協和中央病院 看護部 北村友紀子

  認知症の症状を呈する高齢者患者様が入院を余儀なくされた場合、必要な医療を受けることによって生じるストレスや不快感等が原因で、せん妄や不穏、睡眠障害などを起こし、療養に支障をきたすケースが増えています。
当院では、このような問題を解決する目的で、“院内デイケア”を行っています。車椅子に1時間程度乗っていられる認知症のある患者様を対象に、月・火・木・金曜日に、リハビリ室で3時半から1時間程度集まり、簡単な体操や計算、ゲームなどをし、日中の活動性を高め脳へ良い刺激を与えるように努めています。
院内デイケアに参加することで、睡眠障害が改善され、心身の活動性が高まる結果が出ています。この取り組みが患者様やご家族が受けられる医療の質の向上になること、高齢社会の医療に貢献できれば幸いに思います。これからも継続して活動していけるよう、ご理解とご協力をお願い致します。

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協和中央病院 看護部 下条文枝

恒貴会教育委員会では、毎年院内研究発表会を実施しています。
その演題の中から、院外発表をしています。今回は、第50回全日本病院学会東京大会に「認知症を対象の院内デイを実施した報告」を発表しました。
11月22・23日の2日間 委員として参加してきました。
2日間にわたり特別講演・一般演題を聞くことができました。
看護に関する演題が多く発表されており時間を有効に使い興味のあるものを聞くことができました。
日々忙しい中、研究や改善に取り組んでおり看護だけでなく他方面においても発表されていました。当院でも活発に取り組めるよう働きかけていきたいと思います。
貴重な時間をいただきありがとうございました。

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協和中央病院 事務部 榎戸徳男

  平成20年11月22日(土)〜23日(日)の2日間、全日本病院学会東京大会に参加してまいりました。今回が初めての参加でしたが、東京で開催ということもあり演題数200以上ありビックリしました。参加する前は、看護部・コメディカルがすべての演題と思っていましたが、事務管理部門としても演題がかなりあり大変勉強となりました。
 1題としての時間は10分弱とチョット短いですが、各病院の発表を聞いていて、数ヶ月のデータをまとめ・分析し結論を出すことにより結果はでますが、そこに達するプロセス(過程)で新たに発見できるものがあることが大切といっていた病院がありました。「やらずして何もない!!」各病院、自院をよくしようというモチベーションの高さを痛感しました。また、特別講演では、厚生労働大臣 舛添要一・東京都副知事 猪瀬直樹、その他2題ありましたが、全部は聞けませんでした。厚生労働大臣の講演では、「医療行政に感ずること」という演題にて、たらいまわし問題から始まり医師不足・看護師不足・社会保障費・現在の行政の矛盾点について、今後の国としての取り組みについて話しがあり、かなりの危機感をもって対応していく覚悟を感じた講演でした。
 今回参加して他院の取り組みを聞く事ももちろん大事と思いますが、やはり演題を出して発表する側で参加したいと思いました。演題を出すまでのプロセスで各スタッフが関わることによるアウトカム(成果)の方が大きいと思ったからです。来年参加できれば、演題持参で参加したいと思います。

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協和中央病院 事務部 深谷郁雄

 成20年11月22日、23日の2日間、第50回全日本病院学会東京大会に参加してきました。初めての学会ということで、様々な演題や講演を聴講しましたが、特に印象に残った演題について述べたいと思います。

○一般演題 施設設備管理/環境
「当院における地球環境への取り組み」
 この病院は、2004年より環境省によるプロジェクト「環境大福帳」のモデル病院として環境問題に取り組んでおり、その活動内容について発表がありました。
 当初は、職員一人一人の環境問題への意識が十分に高まらないため、様々な取り組みを実施したそうです。エコ情報をグループウェアや掲示板にて配信したり、環境コンテストに参加したり、クールビズの励行などを実践した結果、職員の意識の向上が図れたそうです。
 参考になったのは、暖房温度を21度に設定していることです。21度という設定に少々驚きを感じましたが、この温度設定を患者様にも事情を説明して守っていただいていることにも驚きました。当院でも可能な場所で実践していきたいと思います。

「電気料削減の為デマンド監視を導入」
 この病院では、昨年度よりデマンド監視システムを導入し、最大需要電力の低減を試みたそうです。空調システムは、冷温水によるセントラル方式を採用しており、デマンドが超過しそうになると担当者の携帯電話に通知され、担当者がチラーや冷温水機器を数分間停止させて、デマンドを抑えるようにしているそうです。結果として、契約電力を34kw低減することができたそうです。
 当院でもデマンド監視および運転制御まで行うシステムを採用していますが、各方面からの要望で当初設定した運転制御率を随時変更しているため、デマンド制御を行える場所が少なくなっているのが現状です。病院など不特定多数の方が出入りする場所において、デマンドを維持していくことの難しさを改めて思い知らされました。

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協和南病院 事務部 椙本洋也

 全日本病院協会主催による全日本病院学会・東京大会が「民主主義と医療〜パブリックマインド〜」のテーマのもと2日間にわたり開催された。
「民主主義と医療 〜パブリックマインド〜」という、難しいと思われるテーマであったが、学会長の講演による社会制度と民意の自主的な活動が補完しあってこそ、よい社会制度が構築されるのである。という意見にて我々が感じること、考えること、当事者自らの知恵にて社会制度を発展させようという意思で行動することが求められる時代であることを強く感じた。
 又、舛添厚生労働大臣の特別講演においても、昨今の医療行政に感ずることの話の中で、現場にいる人々もどんどん要望を言ってほしいとのお話があり、病院協会の活動も重要であると感じた。
 最後の特別講演の猪瀬直樹氏は、自分の感じた世界の人々との価値観の違い・これから日本が必要とすることなどを、自身の経験と考えを交えながら話をされ非常に興味深く講演を聞くことができた。参加している病院の演題発表においても、多彩な切り口で調査・研究をそれぞれの病院がしており以前に参加した療養病棟全国大会とは、又、異なる感じであった。
二日間、有意義な時間を過ごすことができ参加させて頂いたことに感謝します。

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恒貴会事務局 稲見英章

 教育委員会の委員として、全日病学会東京大会に参加させていただきました。全日病の学会としては、2回目の参加になります。1回目の参加の時よりは、要領も分かり、スムーズに各ブースでの発表を聴くことができました。また、今回は、一般演題の他にも様々な講演を聴講でき、2日間の日程がアッという間に過ぎ去ってしまいました。本当に勉強になりました。
 私は、事務職員なので事務系の演題を中心に参加しました。特に印象に残ったのがクールビズ等、環境問題に関する演題がいくつかあり、大変興味深く聴けました。地球温暖化が深刻化する中、省エネはどこの病院でも重要な課題だと思います。唯一環境問題だけは、どの職種でも共有できる問題なのではないでしょうか。当院でも、環境問題に配慮した取り組みを行っていますが改めてその大切さが実感させられました。「限りある資源」を次世代に繋げる為にも企業(病院)努力が必要不可欠だと思います。これからも環境問題に関しましては、できることは検討し、実践できればと考えています。
 また、他にも参考になるテーマがいくつかあったので、学会で得たものを活用し、業務に取り組んでいきたいと思います。来年は、鹿児島県での開催が決定されています。恒貴会からも、また、たくさんの職員が参加することと思います。仕事をする上で学会に参加したことは、必ずプラスになると思います。

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